タラバガニ
■タラバガニとは
タラバガニって実はカニじゃないんです。正式にはヤドカリの仲間だとご存知でしたか?通常カニ類と言われるズワイガニや毛蟹は片側に5本の足を持つのですが、このタラバガニは片側に4つの足しか持ちません。その為、ヤドカリの仲間に分類をされているんです。カニではなくてヤドカリと聞くとなんともガッカリな感じもしますが・・・。このタラバガニのタラとは魚のタラの魚場にいることからその名前が付きました。
■タラバガニの特徴
タラバガニはズワイガニや毛蟹と比べると大型でなんと足を広げると大きなもので1mを越えるものもいます。全身は短いトケで覆われており、茹でる前は背中側が暗紫色、腹側は淡い黄色をしています。これが塩茹でをすることにより真っ赤になるのです。甲はやや丸みがあり、前方に尖った五角形をしています。甲羅の丁度中央部にH型のミゾがありますが、この突起が6つのものが本タラバガニ、4つのものはアブラガニと区別することができます。タラバガニはカニではないので、縦方向にも移動できる特徴を持っています。
■タラバガニの分布
タラバガニは本海、オホーツク海、ベーリング海を含む北太平洋と北極海のアラスカ沿岸に分布しています。若いタラバガニは浅い海を好み、大人になると水深30~300mの砂泥底に生息しています。
■タラバガニの天敵
タラガバニの一番の天敵はおそらく人間です。他にもオオカミウオやミズダコなどがいます。タラバガニは固い甲羅をまとっていますが、年に数回の脱皮時期は身体が柔らかく、この時期にオオカミウオやミズダコに襲われると食べられてしまいます。脱皮後は約1週間で甲羅が固くなりますが、その間は天敵に十分気をつけなければなりません。
■タラバガニとアブラガニ
さきほど、甲羅の中央部分のH型に囲まれた部分の突起が6つは本タラバ、4つがアブラガニとお伝えしましたが、これは過去にアブラガニを本タラバと販売している業者さんがおり社会的な問題になりました。アブラガニは以前はアブラタラバガニと呼ばれている時期がありましたが、タラバガニと分ける為にアブラガニという名前になりました。アブラガニはタラバガニの偽者みたいに思われてたいへんな迷惑ですが、決して味がタラバガニよりも劣っているという事ではありません。これは個人の好みによるものなので、食べ比べた場合にアブラガニの方が美味しいという方も大勢いらっしゃいます。でも、アブラガニというネーミングは食欲をそそる感じではないので、とってもかわいそうですね。ちょっと裏話ですが、カニの相場は需要と供給で決まるので、アブラガニが品不足になるとタラバガニよりも値段が上がる場合もあるのです。ですので、タラバガニよりも安いカニがアブラガニという捕らえ方はちょっと違いますね。
